訪問着の正しい選び方
2017.02.28

和傘をさしている女性フォーマルな席に着られる格式を備えたのが訪問着です。未婚・既婚に係らず着られるので、利便性の高い着物とも言えます。とは言っても、TPOに合わせた装いを心がけたいものですね。訪問着を選ぶ際のポイントを押さえてみましょう。

■結婚式の披露宴
おめでたい席に参列するには、訪問着は格式も高く主催者からも好まれます。着物は季節によって単(ひとえ)や薄物に変わりますが、披露宴会場は冷房設備も整っているので、最近は無理に季節の着物にするよりも、袷(あわせ)でも問題はないようです。(ただし、袷の季節に夏物は無理です)柄は縁起の良い松竹梅や宝づくし、束ね熨斗、檜扇などの吉祥文様や七宝や花菱、亀甲といった有職文様等がふさわしいでしょう。また、華やかな花柄も人気です。草花は季節が顕著に現れるので、四季折々の花が入った柄なら着る時期を選ばないので便利と言えます。

■お茶会
お茶席でもお稽古や野点(のだて)茶会などは小紋や紬で良いですが、初釜や利休忌の茶事、お祝の茶会など改まった席では訪問着はお薦めです。ただし前述の結婚式とは違い、茶道では季節を大切にしますから、着物の種類にもこだわりましょう。特に、狭い部屋で熱源を使う茶席は、盛夏はクーラーを効かせても暑さを感じますから、絽や紗の訪問着で見た目も涼しい装いに心がけて下さい。また、お茶席では少し落ち着いた色や柄が好まれるようです。一人で目立ちすぎないように、周りの方々と雰囲気が合う訪問着を探しましょう。

■子供の入学式や卒業式
主役が子供の式典です。鮮やかな色よりも、少し押さえた薄い色のピンクやスカイブルー地の訪問着が、子供に付きそう母親としてふさわしいと言えるかも知れません。柄は縁起の良い、されど控えめな柄配りタイプが人気です。

■祝賀会・格式あるパーティ
最近の訪問着は、紋があってもなくても大丈夫と言われていますが、主催者側なら、是非紋を付けた方が良いでしょう。背中に一つ紋あるだけでも格式が相当上がります。ゲストであれば、主催者よりも少し格を下げますから、紋無しでもOKです。ただし、招待された感謝の気持ちを伝えるためにも、カジュアルにならないように注意して下さい。

着物は柄や紋の有無で格式が変わる場合があります。特に訪問着は着られる幅が広い分、注意が必要です。購入する際は、どんな時に着るのかを事前に設定してから訪問着を選ぶと失敗が少ないかも知れません。また、帯や帯揚げ、帯締めを変えるだけでも雰囲気が変わりますから、小物の種類を段々と増やしていくのもお薦めです。

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