高級な訪問着の特徴
2017.02.28

お茶をたてる既婚女性の留袖や未婚女性の振袖に次いで、格式の高い着物が訪問着です。訪問着は既婚・未婚に関係なく着られる便利な装いで、近年人気が高まっています。未婚の一時期だけ着る振袖と違い、長く着られる訪問着は、好みだけでなく高級感のある品をしっかり選びたいものです。高級な訪問着を見分けるポイントはどこでしょうか。

■素材は何と言っても正絹で
最近の技術は進歩していて、化繊の着物もばかにはできません。とは言っても、正絹は着心地も良く、暑さ寒さの対応も楽になります。正絹は吸放湿性の機能が優れており、着物に慣れている人なら、一目見ただけでも化繊か正絹か分かります。もちろん、化繊だからすべて安物と言う訳ではありませんが、高級な着物は正絹と言って良いでしょう。

■落款(らっかん)がある着物もあります
高級なことで有名な加賀友禅は、加賀染振興協会に登録した落款が入っています。どの作家が作った着物かを明らかにする印で、その作品について責任の所在がはっきりするため、加賀友禅には付き物なのです。人気の高い京友禅にも落款はありますが、加賀友禅のように必ず入っているものではありません。京友禅は昔からの手作業で分業制となっているので、ほとんどの工程を一人で行う加賀友禅と違い、落款を入れるのが難しいという理由があるようです。

■箔置きは何と言っても豪華です
金箔・銀箔をあしらった模様は、高級感もあって豪華。古くは、室町時代の辻が花に使われた手法とも言われますが、振袖や訪問着にピッタリな華やかで贅沢な仕上がりとなります。ほんの少し入っただけでも印象的になるので好まれる方も多い人気の作りです。ただし、保管には注意が必要となります。着物は何枚か重ねて収納しますので、箔と箔が重なってたたまれた場合、お互いがくっついて剥がれてしまう可能性もあるのです。せっかくの高級な柄でも、剥がれてしまったら台無しですから、収納の際は箔の上に和紙を当てるなどして、箔同士が接触しないように気を配りましょう。

■刺繍の美しさも見逃せません
繊細な絹糸に金糸・銀糸を加えて縫い取るのが日本刺繍です。最近は機械刺繍も出てきましたが、その美しさは見る人の目をひきます。特に友禅染の加飾として用いられる金銀の縁取りは、手の込んだ作品とのイメージがあり高級感満載と言って良いでしょう。

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